森の底

何かになれない蛹の話

12月の頭に内定を辞退した話③~卒倒編~

 

数時間前にあげたばかりなのに、何人か読んで下さった方がいて驚いています。

ありがとうございます。

 

 

卒倒編、随分と物騒なタイトルですよね。

前編のあとパニックになって失神してしまったんです。あまり記憶も無くて。それを思い出せる範囲で書こうと思います。

 

 

研修の第1部が終わり、逃げるように部屋から出ると、社員の方に次の研修の時間までに辛くなったら休憩してていいからねと言われました。返事すら答えることがキツくて素っ気なく何か言葉を残してその場から逃げました。

 

誰にも自分の弱い部分を見せたくなかった。恥ずかしかった。人気のない所へやっと移動し、座り込みました。この時既に過呼吸になっていて、手足に力が入らず麻痺し、立てなくなりました。苦しかった。誰もいないのに圧迫されているようで、むせかえる煙草の臭いと、講師の声、"昔"の研修のはずが自分がそれを受けたかのように錯覚していた気がします。涎もだらだらと垂れていましたが、手足が動かなかったのでどうすることもできませんでした。

 

もうこれは死ぬと思い、何とかして助けを呼ぼうとしました。しかしスマホは回収されたまま。呼吸をするのが精一杯で声などだせません。

 

社員になんとか発見してもらい、横になれる場所へ移動しました。このとき、呼吸はさらに苦しく、手足も冷たくなっていき、痙攣していました。もう普段の呼吸の仕方が分からず、ヒューヒューという呼吸音が聞こえてきました。これ、私の息か。自分の身体だけど、他人事。このまま死ぬんかな、そう思いながら意識を失いました。

 


意識が戻ると、10分前は症状が酷くて救急車を呼ぼうと思ったという声が聞こえてきました。そういえば、社員が過去に叫んだり、倒れたりしたこともあったよね~って呑気な声も聞こえてきました。

 

時計で時間を確認すると、1時間半が経過していました。なんであんなにパニックになっていたのに時間がわかるのかというと、第1部の研修が終わるときに時間を厳しく言われていたからです。


体は全身ずっしりと重く、手足には痺れが残っていました。起きようとすると目眩と頭の重さでバランスが取れなくて起きれなくて。
手はかろうじて動かす事ができたのですが、腰から足は重く動きません。

 

社員から、途中で急に寝てしまった。疲れていたの?寝不足?と聞かれました。これ、失神じゃないの…?寝てたの、私。しばらく放心状態でした。

 


なんとか立てるようになり、社員と話した結果、少し別室で休むことになりました。食べ物をいただきました。全く食欲はなかったけど。手足の痺れは残っていて、休んでもあまり治りません。

 

最終的に大学のある県の自宅に帰ることになります。会社を出るとき、スマホを返していただきました。荷物を持って、直ぐに電車に乗りました。その時の様子は①にある通りです。

 

倒れてから社員の人たちには駅までの車を手配していただいたり、色々していただきました。ほとんど記憶にはありませんが。過呼吸の時も周りが何かしているなあという感じです。頭では色々考えているけど、視界はぼんやりしているし、涙は止まらないし、身体の感覚はないし、動けないし。この状態で1時間近くいたと思うと…直ぐにでも病院に連れていって欲しかった。

 

 

 

この日から数日間は眠れず、ずっと布団の中で泣いていました。講師に対する不信感、会社の方々に何度も迷惑をかけている罪悪感、自分の不甲斐なさからです。怖くて、苦しい。過呼吸を繰り返していました。

 

 

卒倒編はこんな感じで。

もう少し続きます。