知能検査「WAIS」を受けた話
書く書く詐欺常連のつらみです。
今回はずっと書くと言っていた知能検査について書こうと思います。
一気に書くと疲れるので、少しずつ書いて投稿を繰り返していきます。文のくどさとか間違いだったり見やすさは今後直します。
ひとまず書くぜ。
では早速本日の目次
- 受けたきっかけ
- WAISで分かること
- どんな感じで受けたのか
- 結果
1.受けたきっかけ
きっかけは就労移行支援施設のスタッフさんに勧められたからです。
私はやりたいこともできることも全く分からなかったので、数値的に向いている職種は何なのか考える助けになれば、とWAISを受けることになりました。
あと、もしかしたら発達障がいの傾向も分かるかもと言われ少し緊張しつつ検査日当日をむかえます。
2.WAISで分かること
あくまで私が調べたことなので、詳しくは専門の先生に聞いてねということを前置きしておきますね。
私が受けたのはWAISⅣでWAISでは現時点一番新しいものになります。場所によってはWAISⅢを使っているところもあるみたいです。
そのWAISは知能検査のひとつ。なので知能指数、いわゆるIQが分かります。
また、検査項目によって点数がつくのですが、その点数の傾向によって自分の得意不得意や生きづらさの根元みたいなものもフィードバックしてくれる人(お医者さん)によっては分かることがあります。
その点数差で発達障がいの傾向も分かりますね。
ここではIQと発達障がいの傾向について書きます。
私が受けたフィードバックは最後へ。
まずIQ。
IQの内訳のようなもので次の4つがあります。
- 言語理解
口頭で説明された場合の理解力(聞く力)や、状況に合わせて自分の考えを説明する力。
- 知覚推理
図やグラフなど目で見る情報の理解力(読み取る力)やそれを関連づけてまとめる力。
- ワーキングメモリー
集中力を保って、聞いた情報を正確に取り込み記憶する力。マルチタスク+短期記憶。
※ワーキングメモリー=頭の中の作業台
- 処理速度
ルールが決まっている事務的な作業を正確に処理していく力。単純作業の速度。
この4つそれぞれに評価点がつき、その合計がIQとなります。
余談ですが、WAISⅢにある概念を紹介します。
言語理解とワーキングメモリーは言語性IQと呼ばれ、耳で聞いた情報を処理する能力、言葉を使って表現することに関連するものです。
一方の知覚推理と処理速度は動作性IQと呼ばれ、目で見た情報を処理する能力や非言語的な知識、空間的な動きを把握することに関連します。
この概念はWAISⅣにはありません。それは検査の内容が異なるから。同じ指標で比較するために、人のIQは上がり続けるというフリン効果などを考慮していると言われています。
一般的にはWAISⅣのほうが低いIQがでるようです。
高い低いで言うと以下の通りです。
IQの得点
120以上…高い
110~119…平均の上
90~109…平均
80~89…平均の下
79以下…低い
知的障がいのIQ得点
35未満…重度精神遅延
35~50…中度精神遅延
50~70…軽度精神遅延
70~85…境界領域知能
自分を理解するためにWAISや発達障がいについて少し勉強したのですが、私はIQを「頭の処理能力の速さ」だと感じました。
頭の良し悪しという言葉はしっくりきません。決してイコールではないと思います。
ではそのIQでどうやって発達障がいの傾向をみるのか?
得点の差から傾向を見ます。
具体的には、各項目の点数差が15以上で有意差があり、非定型発達(発達障がい)の傾向があると言われています。
定型発達の人は差が5~6以内のようです。
この点数差が「自分の思う自分」と「実際に他人から評価される自分」の差を生みやすく、ギャップを感じることで悩みの種になるということです。
つまり、「生きづらさ」を感じる原因がここにあるとされています。
また、上にはでてこなかった点数7~14の差がある人は発達障がいグレーゾーンで悩まれる人が多いのかなという推測です。
定型発達、非定型発達、発達障がいグレーゾーンという言葉を出しました。
主に姫野桂さんの著書「発達障害グレーゾーン」や姫野さんのブログを参考にこれを書いています。
とても分かりやすく、気持ちが楽になったのでぜひ見てみてください。
姫野さんによると、
- 定型発達
健常者。型にはまることに、幸か不幸か身も心も順応できた人たち。
- 非定型発達
人間らしくない状況で無理をさせられているから症状として反応が出ているだけで、生物としては極めて正常
生まれつきの脳の特性。できることとできないことの能力に差が生じ、日常生活や仕事に困難をきたす障害。
この発達障がい、定型発達(健常者)との線引きがありません。当てはまる傾向があるのも人それぞれ。ADHDの不注意と自閉症のこだわりの強さが当てはまるなみたいな。発達障がいはグラデーション状とも言われています。なので、発達障がい(クロ)と定型発達(シロ)の間、つまりグレーゾーンが存在するんです。
このグレーゾーン=非定型発達と私は解釈しました。"普通の人"並みにできることは多いけど、どんなに頑張ってもできないことがある。それを無理してやるから、疲労が蓄積しやすい。
さて、話をすこーし戻して発達障がいの傾向がある人は4つの指標はどうなっているのでしょうか?
一部を紹介します。ただし、これもあくまで傾向です。
処理速度…低い
知覚推理…高い
ワーキングメモリ…高い
処理速度…低い
ワーキングメモリ…低い
- 学習障がい
ワーキングメモリ…低い(音韻障がいを疑ってみる)
処理速度…低い
自分を理解するために少し勉強したと書きましたが、頭のなかを整理できるだけではなく、かなりの安心材料にもなりました。
結果を受けてちょっとショックだったことがありましたが、フィードバックと多少の知識で自信も少し復活しました。
3.どんな感じで受けたのか
私の場合は予約してから1か月後に検査を受けました。やはり予約が埋まっているので中々すぐには受けられないみたいです。
予約時にどういう流れで検査を受けるのか簡単に説明していただきました。2時間かかると言われたときは、こんなにかかるのかとびっくりしましたが…
そして当日。
純粋な自分の力が知りたいと思ったので、下調べは一切せずに受けました。いつも不安からめちゃくちゃ下調べしてしまうので凄く怖かったし緊張した…
担当の人と自分の1対1で検査は行われます。
その検査は細かく分けて15個ほどありました。
積み木を使うものや計算、言葉の意味など…
検査の説明→検査→検査の説明→検査…の繰り返しで、休憩が必要なら自分の好きな時に休憩ができました。
私は途中で5分ほど休憩時間を貰いましたが、結構疲れた。単純作業の繰り返しだな~という印象で終盤の方は少し飽きてきていました。
そして、さらに1か月後に結果が分かります。
4.結果
ではその結果。
プリントを一枚貰いました。
書かれているのは、15の検査の各々の点数とそのグラフ、4つのIQ内訳(このブログの2に記載)の点数などの数値とグラフのみが書かれたものでした。
このフィードバックは病院など施設によって大きく違うみたいです。
ここでは私の点数は伏せさせていただきます🙇
身バレ防止はもちろんなのですが、自分の点数を出すのは恥ずかしいので…
では、私が担当の方から受けたフィードバックを書いていきます。
ここは口頭で説明いただいたものをメモしていきました。
- 言語理解
平均でした。
点数傾向から見ると、パソコンの文字変換のように何も言われなくても正しいものを選べる、つまり1つの単語に1つの引き出し(意味)を持っている。また、難しい単語と日常で使う単語は頭の中の本棚が違うのでは?と言われました。
ほへえ、こんなことまで分かるんか~
確かに本やテレビなどで得た知識を格納する場所と友達やバイトで話すときに使う単語を出す場所は全く違う気がします。
- 知覚推理
高い。ここが高いのは女性では珍しいらしいです。
二次元的、三次元的に物事を捉えることと、バラバラなものを1つにまとめるのが得意ということでした。
また、正確性が高いと言われました。
地図を見たりするの得意じゃない?と言われましたが、全くそんなことありません。車の運転も壊滅的だし。
じゃあなぜここが高かったのか。私が推測するに書道が原因だと思います。空間やバランスがめちゃくちゃ大切で正確に手本を真似ないといけないし。
- 処理速度
低い。
ただ、知覚推理から正確性が高いことが分かっていたので確認して遅くなるのでは?確認しないと気がすまないのでは?とフィードバックをいただきました。
確認、ひどくはないと思っているがしている。
ふと凄い確認癖のある家族のことを思い出しました。実は無意識で結構しているのか…
- その他
原因が分からないとモヤモヤして先に進めない。
これがフィードバックで一番しっくりした言葉です。内定者研修でも理由無く「こういうもの」と決めつけられた、指示されたから辛かったんじゃない?指示を受けるときも理由がないとモヤモヤが頭の中占めるんじゃない?と。
頭の中にあったボンヤリしたものが言語になった瞬間でした。確かに初めてやることは全体の見通しが分かってからやる方がすんなり作業ができる気がします。
対人関係とくに仕事上は色々な経験を元に話す人と関わったほうが私の能力が伸びる。感覚で動く人だと上の理由から潰れると言われました。
複数のことを同時にやるとき、1つのことに集中したほうがいい。ただ、内容を理解・納得できればできるとのことでした。
- 向いているお仕事
対人より総務などでCADやEXCELを使うお仕事が向いていると言われました。
バイトは接客業ばっかだったので想像できないなあ。
嬉しかったのが、私が大学で勉強してきたことを活かす職業が数値的には凄く向いているということでした。高校生のときからこれを大学で勉強したい、専門のゼミで勉強したいと、ずっと思って勉強してきたので間違ってなかったんだとホッとしました。
- 向いてないお仕事
検品のような確認作業がある仕事は時間がかかってしまうから向いてない。
内定が決まってた会社での職業、SEは向いてないと言われました。システムが動けばいいやと考える人が担当が見てきた中では多く、原因が知りたい私は合わないかもとのことです。
前の会社、辞退して本当によかったなあ、としみじみ思いました。
- 発達障がい傾向
一番高い数値と低い数値の差がなんと30もありました。基準の15を大きく越えましたね。
ショック…
ただ、ここは実際に検査をした担当の人と転院先の主治医とは見解というか言葉が違いました。
まず、担当の人からのフィードバック。
結果だけではなく、話している感じなどから発達障がいはないと思う。差が生きづらさ(原因が分からないと進めない)として出ているだけじゃないかなあと。
次に主治医。
アスペルガーの傾向がありますね。と。
転院したときにWAIS結果を渡しました。これを言われたときはまだ2回目の診察のときです。転院前にWAISを受けたのでその様子などは知りません。
聞いたときに小さい頃はどうでしたか?ご家族で発達障がいがある方いますか?(遺伝することがあるそうです)と質問されたので、帰ってから両親にも聞きましたが、全くないとのことでした。
これには納得していませんが、やはり無意識のなかで当てはまる行動などがあるのでしょうか…
はい!書き終わりました!
まとめが全く思い浮かばないので寝るわ